
家にねずみが出ると、いろんな被害が発生します
On 2016-12-27 by 成敗!ネズミ奮闘記〜退治までの60日間の記録とメモ〜目次
食べものがカジられる!食材の被害が辛い
ネズミ被害が出る前。
ネズミ被害が出る前のワタシは結構食品の管理がずさんだったと思う。正直、そのせいで我が家が狙われてしまったという可能性は否めない。
例えばオットの帰りが遅いときなど、オットが夜ご飯を済ませた後、シンク内に汚れものや生ごみをそのまま放置してしまっていたことがよくあったし、オットが終電で帰って来れない場合はテーブルに食事を乗っけたまま一晩中放置してしまう、なんてこともあった。
そういう食事の一部が食べられていたり、むき出しのバナナや食パンなどが被害にあってしまったり。もちろんワタシのズボラさにも非はあるのだけど、そういう被害を目の当たりにしたときの精神的ショックはでかかった。
食品の扱い方が変わった。
ネズミに食べられるということは、食べられた食品が全て不衛生になっているということなので、例えかじられたのが一部だけだとしても、全てを廃棄しなくてはならない。
例えば袋に入った6枚切りのパンの端っこだけがかじられて穴が開いてしまったのだとしても、どんな菌がそのパンについているかわからないのでその袋ごと全て捨てなくてはならないし、ベジタブルストッカーに入れておいたジャガイモとストッカーの一部がかじられていたとしても、ストッカーごと捨てる羽目になる。
プラスチックの容器に入れてもかじられてしまうため、今では食材は全てビンや缶製の入れ物に保管するようにしているが、食品をむき出しにしないというのは結構面倒なのでストレスが溜まるものだ。
家にネズミの糞があると、辛いです。
無力感…。
初めは天井裏だけで見つかっていたネズミの糞も、気付けば家の色々なところで見つかるようになっていた。特にひどかったのが台所で、換気扇の上や食器棚の裏など、あちこちに糞が落ちていることが多くなった。よくよく調べてみると、クマネズミは高い場所に糞をすることが多く、しかも移動しながら糞尿を垂れ流すという…どんだけマナー悪いねん、と突っ込みたくなる。
姿を見せようとはしないくせに痕跡だけを見せつけられると、何だか自分がとても無力になったような気がして、余計に落ち込んでしまったものだった…。
子供たちにも。
我が家では床に食べ物が落ちても、3秒以内に拾えば無害という3秒ルールが適用されていた。
けれどもネズミが出現するようになってからは、どこをネズミが這いまわっているかわからないし、どんな病原菌をばらまきながら歩いているかわからない。だから床に落ちたものは必ず即座に捨てるようになった。ワタシのその神経質な姿を見て子供にいい影響があるわけもなく、子供たちが床に食べ物を落とすとワタシの顔色を伺いながら慌てて拾うようになった。
子供たちをそんな風にさせてしまったことも、余計にワタシを追い詰めて行ったのだと思う。
とにかく家が汚れて、かじられて…。
ネズミの通り道。
部屋の隅っこ、天井の端っこ、それから梁の一部などが、黒く変色していることに気づいた。ネズミって脂体質なんだそうで、しかも下水道などの汚い場所を通るため汚れが付着しており、ネズミのよく通る場所は黒く汚れてしまうらしい。
ワタシはそれほど綺麗好きな方ではない。けれどもここを頻繁にネズミが通るのかと思うと、今そこにリアルにネズミがいるような気がしてとにかく気持ちが悪かった。
家が食べられる…。
夜中の運動会以外に音がすると言えば、ネズミが壁の裏とか天井裏で何かをかじるような音が聞こえてきたことだ。棒でこちら側の壁からドンとつつくと一時期は止むのだけど、またすぐに別の場所から聞こえてくる。
ネズミの歯というのは放っておくと伸び続けてしまうそうで、固いものをかじって前歯をすり減らさないとダメなんだそうだ。
このままだと家ごと食べられてしまうんではないだろうか…そんなわけないと思いつつ、ワタシはこの頃、巨大なネズミが家を襲う夢を何度も何度も見た。
精神的に辛い。ネズミが気になってしかたない。
闘争心、そして絶望感。
一番つらかったのが、常にネズミがどこかにいると思って生活しなくてはならないという精神的な負担だったと思う。
ネズミの姿が直接見えない分、ワタシの中でネズミからの被害状況が実害よりも大きく感じられていたかもしれないな、と今では思う。
まだ打つ手があるうちは、闘争心が湧いて気力を保っていられるけれど、その手が通用しなかったときや次の打つ手が見つからなくなってしまうと、どうしようもない絶望感がワタシを襲った。
もしもネズミさえ現れなければ。
ネズミがいたって楽しく生きられる!気にしない、気にしない!そんな風にポジティブに思えるときもあれば、ネズミさえいなければ全てうまくいくのに…と自分の力ではどうしようもないところで落ち込んだり、とにかくワタシの心は不安定だった。
さらにそんなワタシを追い詰めたのが、オットとの温度差だった。オットは根本的な解決を図るよりも、目の前の生活を楽しくできればいいと考えているフシがあって、ネズミのことで話し合いをすると必ず不機嫌になるのだった。ワタシがこんなに苦しんでいるのに、どうして非協力的なんだろう…とオットに対する不信感も募った。
もしもネズミさえ現れなければ、オットと気まずくなることもなかったのに。
もしもネズミさえ現れなければ、家族楽しく過ごせていたられたのに。
もしもネズミさえ現れなければ、余計なお金を使わずに済んだのに。
もしもネズミさえ現れなければ、もしもネズミさえ現れなければ…。
もともと楽観的なワタシだけど、もし何かが違っていたら、精神病にまで陥っていたかもしれない。
そこまでワタシはネズミに追い詰められていた。