ネズミ出現!43歳ではじめて、家ネズミと遭遇
On 2017-02-12 by 成敗!ネズミ奮闘記〜退治までの60日間の記録とメモ〜目次
ワタシの家について 田舎・築25年
家を買おう!
社内恋愛だったオットと結婚し、アパートで暮らしていたけれど、一念発起して家を買おう!ということになった。
小さな家でもいい、大きな窓、小さなドアー、部屋には古い暖炉があり、子犬の横にはオットがいて…なんてどっかで聞いたフレーズだけど、やっぱり自分の城って憧れる。残念ながらワタシはレースを編むことはできないけれど。
そんなわけで当初は新築の家に住みたいと考え、土地やら建売やらを探していたのだけど…やっぱり子供も欲しいし、趣味である海外旅行も続けていきたい。そう考えると予算を押さえて中古物件を購入しようというのは自然な流れだった。
中古物件購入!
オットの会社からも、ワタシの実家からもそれほど離れていない、だけど子供を育てるのに最適な物件を探していたら、ヒットしたところが1軒あった。
オットと二人で電車に乗ってその物件を目指していたら、途中、車窓から見えるのが田んぼだけになった。石丸謙二郎の声が聞こえるんじゃないかと耳を澄ましたけれど、聞こえてくるのは次の駅名を告げるアナウンスだけだった(当然だが)。
その物件の最寄駅に着き、駅近くの不動産業者に案内されてワタシたち。物件に辿り着いたその瞬間、ワタシはビビビッ(死語?)と来た。そこに佇んでいたのは、築10年(当時)の白くて小さな家。大きな窓と小さなドアーがあり、古い暖炉はなかったけれど、隣の家の窓から子犬がキャンキャンとこちらに向かって吠えていた。
殆どワタシの一目ぼれという形で、購入することに決まったのだった…。
2階の寝室で、夜になると天井から物音が
穏やかでシアワセな日々。
あれから15年経ち、ワタシたち夫婦は二人の可愛い(?)息子たちを授かることができた。中学一年生の長男、小学4年生の次男。毎日バタバタ騒がしく、それでも平和でシアワセな日々を過ごしていた。
悩み事と言えば、あんなに好きだった海外旅行になかなか行けなくなったことくらいで、ついついシアワセであることすら忘れてしまう。そんな日々がずっと続くのかと思っていた。
そう、あの日までは…。
天井裏から物音が。
その物音に最初に気付いたのは、二階の寝室で寝ていたワタシだった。夜中に珍しく目を覚ましたとき、天井裏から物音が聞こえたのだ。何かが天井裏を走り回っているような…。
え?ゴキブリ?それにしては音が大きい。
え?幽霊?幽霊って足音するんだっけ?
え?まさか、まさか…ネ・ズ・ミ…???
その瞬間、ワタシの血の気がサーッと引くのがわかった。本当にサーッっという音が聞こえたあの感じを今でも覚えている。
眠れない日々が続く
家族の反応。
翌朝オットに夜中にあったことを話すと、初めは「そんなわけないでしょ」と信じてくれなかったけれど、ワタシが冗談で言っているのではないとわかると、「困ったね」とさほど困ってない感じで言った。中一の長男は「マジか」と一言だけで黙ってしまった。
多感な思春期なので何を考えているのかよくわからない。小4の次男だけは「どこの部屋に出たの?」「いつ出たの?」と無邪気に興味が湧いたようだった。小さい頃から「ぐりとぐら」を読んであげていたせいか、怖いとか汚いとかいうよりも、庭に野良猫が来た、くらいの感覚しかないようだった。
不眠知らずだったワタシが。
その日から眠れない日々が続いた。夜コーヒーを飲んでも爆睡できたワタシが、あんなに不眠知らずだったワタシが、夜中の物音に敏感になってしまった。
ネズミが出た日以来、台所に食べ物をむき出しにしたまま置いたり、生ごみを放置したりしないように気をつけるようにしていたので、餌のない我が家からは勝手に出ていくだろう、と高を括っていたのだが、ネズミはいなくなるどころか、むしろ増えてる?と思うようになった。
オットがその音を聞いてようやく、「ホームセンターでネズミ捕りでも買ってくるかあ…」と動く気になった。
でもまだこのときワタシたちは何もわかっていなかった。
これから待つ、ネズミとの戦いの日々を、そしてそれが想像以上にワタシたちを苦しめるということも――。